独立支援座談会1

 独立支援に力をいれている4士業(税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士)による夢の座談会!

 創業時の必要資金や営業、広告、理想的な会社の形態は何か?など、起業を考えている人に本当に役立つ情報満載の座談会です。

 座談会 全員.jpg

 

税理士:お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。今日は、起業支援の業務を今まで行ってきた過程で見てきた面白い話や建前論ではない実際的なお話など、ざっくばらんに色々とお話しできればと思いますので、よろしくお願いします。

 

1.会社の形態

行政書士:会社設立時に合同会社が良いかどうかという話がでてくることがありますよね。

 

社労士:最初多いですね。個人か法人かというのと合同会社か株式会社のどちらかと、設立時の費用が安いというのが独り歩きしていて、合同会社を設立して後悔される方が多いですね。困るのは不動産賃貸借契約が結べないことがあることですね。大家さんからすれば合同会社って何?と

実際、最初に合同会社で会社設立してから株式会社に組織変更という会社が何件かありました。

 

税理士:合同会社は設立費用の安さだけですよね。

 

行政書士:安さとベンチャーっぽいとか・・・

 

社労士:合同会社だったら個人事業でいいのではないでしょうか。ただ、設立時の5万円は大きいというのはありますね(注:合同会社は定款認証が必要ないので、株式会社と異なり公証人の手数料の5万円が不要となる。)

 

行政書士:あとあとの合同会社設立での不利益は軽く5万円は超えます。

 

税理士:取引先からよく分からないという声も考えられますね。

 

社労士:昔からある合名会社・合資会社と合同会社がどう違うか分からない方が結構いらっしゃると思います。何となく、ああいう古臭く小さいイメージがありますよね。

 

行政書士:合同会社の設立依頼は結構ありますか?

 

司法書士:結構は無いですが、設立自体はあると言えばありますね。費用が安いですから。

 株式会社と異なり公証人役場の定款認証がいらないので、合同会社は設立手続きが簡単です。

 

税理士:ただ、定款を紛失した際などは、合同会社だと公証人役場に定款が保存されてないので、紛失時のリスクも高いですよね。

 

司法書士:一般的なネームバリューといいますか、合同会社だと取引先などとの関係で大丈夫ですか?と聞きます。安い方が良いという場合や法人格があればよいという場合は合同会社を勧めることもありますが、通常は株式会社を勧めることが多いです。

 

税理士:基本的には株式会社の方がいいですよね。

 

一同:(うなずく)

 

 

2.起業までの貯金

社労士:最終的に思うのが在職中にお金を貯めていたかどうかは重要ですよね。

 

税理士:在職中にお金を貯めていない人は駄目ですよね。

 

社労士:助成金の打合せの際に生活費無いんだけど・・という人もいますけれど、それはちょっと違うんじゃないの?と思いますね。ちゃんと考えている人はお金貯めてますよね。

 

税理士:お金の話がでましたけれど、起業するならこれくらいお金は貯めておいてもらいたいというのはありますか?もちろん、業種や事業規模とかで異なるのでしょうが・・・

 

私の考えとしては、昔の有限会社の最低資本金の300万円くらいは欲しいかなと思いますね。

 

行政書士:どうしても300万円くらいは、使っていますね。

 

税理士:初期費用と運転資金でそれぐらいはかかりますからね。

 

社労士:生活費3ヶ月とか6ヶ月とかいいますけれど、それでは士業でも実際無理ですからね。

 

 

3.会社の預金開設

社労士:今、会社の通帳作る(預金開設する)のは結構大変みたいですね。いきなり銀行に行くと駄目なのですか?

 

司法書士:駄目ですね。仕事の内容やホームページはあるのか?会社のチラシを見せてくれとか不動産賃貸借契約は結んでいるのか?など聞かれて、実際、銀行がホームページをすることもあります。代表者の個人口座があれば、比較的スムーズに開設できることが多いですね。

 

社労士:通常、会社の口座を開設する場合は、まず代表者個人で取引のある銀行に行くのが良いということですね。

独立支援座談会2

座談会 原.jpg

4.資本金はいくらくらいが良いのか?

税理士:最近、いくらくらいの資本金の会社が多いですか?

 

司法書士:そうですね。10万円とかありますね。30万円、100万円、300万円とか

 

税理士:数十万円なんかすぐ無くなっちゃうじゃないですかね(笑)

 

行政書士:許認可事業を考えている方はきちんとお金を準備されている方が多いですよ。建設業ですと500万円以上の資金調達の目途が無いと許可がおりませんから・・・。

 

税理士:派遣はいくらくらい必要でした?一般派遣は純資産で見るんでしたっけ?特定派遣は一般派遣より要件が緩かったですよね。

 

社労士:一般派遣は最初から資本金2千万円あれば大丈夫ですね。特定派遣はとくに資本金の要件は無いです。

 

行政書士:借りたいお金と同じくらいの資本金にするのがいいですよね。

 

税理士:日本政策金融公庫などは資本金の2倍くらいまでの借入というのがありますよね。ですから、融資を考えると資本金はある程度の金額にした方が良いです。

 

行政書士:銀行は困ってからは貸してくれないですからね

 

一同:(うなずく)

 

 

5.起業時の光る話

社労士:10年くらい毎月3万円貯めていた方がいて、銀行の評価も高く、融資も100%希望額受けられたということがありました。それだけ本気度が見られたのでしょうね。

 

 

6.前職の辞め方

社労士:前職を綺麗に辞めている方、揉めて辞めている方といろいろ見られますよね。

 

税理士:最初から勢いのある会社さんは前職のお客様を引き抜いてくるケースがありますね。

 

社労士:そこはやり方で、揉めて前面にたてないので奥様を代表にする人もいますし、前職の社長にうまくかわいがってもらって付き合っている人もいますね。

 

行政書士:前職から仕事をもらうのは結構見られます。

 

社労士:狭い業界で辞め方は重要でしょうね。

 

税理士:昔は伸び悩む方が多いのかな?と思っていたのですが、実際は前職のお客様を引き抜いてくるケースの方が最初から勢いがあって伸びているように見えます。

 

社労士:うまい人は辞め方も結構念入りに計画してますよね。

 

 

7.事業計画書はしっかりしている方が良いのか?

社労士:事業計画書がしっかりしていればしているほど伸び悩んでいるケースが多いような気がしますが、そのあたりはどうですか?細かすぎるんじゃないかなと

 

税理士:ああ、そういう人はおそらく事業計画書を作ること自体が目的になっているからじゃないでしょうか。方向性を決める上では大雑把でも作る必要はあると思います。ただ、あまり細かく作ってしまうとその計画に固定されてしまい、飛躍が無くなるのかもしれません。

 

社労士:立派な事業計画書を拝見するとすごいなとは思いますが、細かく作っている人でうまくいった人は見たことないですね。

 

税理士:計画書はあくまで参考というかそういう位置づけでいいと思います。

 

社労士:目標とか

 

司法書士:事業計画を作ってくれという話がでたことありますが、断ったことがあります。自分の事業なので自分で作った方が良いのではないですかと

 

税理士:自分でやる事業なので事業計画書は自分で作るべきだと。

事業計画の話がでましたが、細かく作った方が良いというケースもありますよね。関係者からお金を引っ張ってくるには(出資や融資)、細かい方が有利だったりします。

 

行政書士:必要なツールですよね。

 

社労士:その場合、ザルではまずいですからね。

独立支援座談会3

座談会 野崎先生.jpg

8.最近の起業の傾向

行政書士:最近副業ができる時代になっているから、勤めながら会社を作る人もいますね。

 

社労士:最近多いですよね。

 

税理士:ありますよね。あんまり表にはだせないかもしれないのですが、役員報酬とか出さなければわからないというのもありますよね

将来的な不安からで作るというのも聞きます。将来、会社の形ができたら勤め先を辞めて、自分の会社1本にするのか、選択肢が広がりますからね。これからの時代そういう形も増えるかもしれません。

 

行政書士:会社設立の垣根が低くなったと感じますよね。

 

社労士:最低資本金を下げたのが大きいですね。

 

行政書士:逆に初めてすぐ事業を止める人も増えてますね。

 

一同:(うなずく)

 

司法書士:一方ここ1,2年くらいで解散・清算登記の依頼も増えてます。

事業自体が成り立たなくて、設立から1年くらいで止めるというケースですね。

 

行政書士:親に怒られたから辞めたとか・・・

 

税理士:解散登記・清算登記の場合、2段階を踏むわけですからその分手間もかかるんじゃないですか?

 

司法書士:そうですね。手間はかかりますね。ただ、閉めるのにお金を掛けたくないという人が多いので、実際問題ほったらかしのケースが多いです。

 

社労士:会社清算登記はいくらくらいかかるのですか?

 

司法書士:小さい会社の格安なところで登記料金は実費込みで十数万円くらいでしょうか。但し、借入等の負債があれば弁護士に依頼が必要となるので、多額となってしまいます。

 

税理士:税理士の業務も解散時と清算時にそれぞれ2段階で申告が必要となり、税理士にその申告を依頼すれば2回分の申告の料金がかかります。

 

社労士:社会保険などは放置ですからね

 

税理士:実際放置の方が多いのではないでしょうか

 

行政書士:放置にすると将来、建設業などで役員に入ろうとするとネックになります。

 

社労士:ここは性格が出るのですが、ちゃんとしている人はちゃんとしてますね。

 

 

9.起業後の必要資金

社労士:創業時を見ているとみなさん明らかに計画よりお金がかかってますよね。

 

税理士:かかってます。

 

社労士:こんなにかかると思わなかったと、100人中100人が言うじゃないかくらいの

 

税理士:そうですよね。やっぱり最初は気持ち予算より多めに準備しておくのがいいですよね。初期費用もできれば気持ち抑え目にした方がいいです。

 

社労士:役員報酬は最初は抑えるべきとか・・・(笑)

 

税理士:(笑)最初から多くの役員報酬を取っている人はだいたいうまくいかないですよね。役員報酬にも税金や社会保険がかかっているということも意識にあまり無いように見受けられます。

 

 

10.うまく士業を使っていると思う人

行政書士:自分や従業員の時間が有限だと分かっている人ですかね。反対に経費を抑えたいから何でも自分でやっている人も見られますね。

 

社労士:それでぐちゃぐちゃになったり

 

税理士:とりあえず自分でやってみようということで結構利益を出している方も見られますが、オペレーションが追い付かなくなってたりしますよね。

 

社労士:自分の強いところと弱いところがわかっている人が強いですよね

自分は営業しかできないと思うから、アシスタント使うかアウトソーシングするとか・・・

うまく使ってもらえたりするとうれしかったりしますね。

 

税理士:逆になかなか連絡取れない方だったりするとこちらからの連絡も疎遠になったりするので、もったいないなと思う時もありますね。

 

社労士:うまく情報引出す人は引き出しますし

 

税理士:営業出身の社長は士業に価値を見出す方と士業を見下して事務屋と考える方とどちらか2通りに分かれるような気がしますね。後者は営業だけやれば何とでもなるという営業信奉者に多いように思います。

独立支援座談会4

座談会 鈴木祐一郎先生.jpg

11.創業時の新規開拓について

税理士:そうは言っても、創業時はやはり営業の重要性は高いというのは事実だと思いますが、こういう方法が見た中ですごいなとか、時代的にこういう方法が効果あるのでは?とかありますか?

 

行政書士:集客面では、お酒屋を開く時にFacebookで宣伝かけて集客がうまくいったのがありましたね。

 

税理士:Facebookはいいのですか?

 

行政書士:Facebookは(人を)集めるのに向いてますよね。

 

税理士:Facebookの有料広告ですか?

 

行政書士:いいえ、普通にFacebookだけです。

 

税理士:お金もかからないですし、いいですよね!

 

社労士:友達がいいね!いいね!とかで・・・、書籍なんかもそうですよね。誰かがいいね!というと・・・

 

行政書士:みんなが集まってくれて、値段がそれほど高くない業種だと向いてますよね。

 

税理士:ネット広告のアドワーズとかヤフーとかは3年前くらいまでは一部の方を除いてあまり利用が見られませんでしたが、ここ最近は結構利用されている方が増えてますね。認知度が増えたのか、飽和化しているのかよく分からないですが・・・

 

行政書士:アドワーズは属性広告が細かい分だけ広告費用がかさむ感じがしますね。

 

税理士:ところで、以前も少しお話ししたことがありますが、起業される方は新規開拓営業される方はほとんどいらっしゃらないですよね。前職関係に顔出す他は営業としてあとは何をしているのか・・・。セミナーとかDMとかやっているのをあまり聞かないです。

 

社労士:横でつながって紹介で食べていくという形になってますよね。新規開拓どうしているのか・・・。それで、伸びてる会社は営業しているよねと、当たり前の話なのですが・・・、ただ、本当に営業しているという会社はあまり見られないです。

 

税理士:ホームページも本当に簡単なものだけでSEOとかしているわけでもなさそうですし、また、アナログの飛び込みとかも効率性の問題はありますが、やらないよりはやった方が営業的に良いとは思いますが、そういうこともあまりやっているようにはあまり見られません。

広告とかもある程度やっていかないと伸びていかないじゃないかなと

 

社労士:広告とかも形が変わってますからね。飲食店だと以前はぐる〇〇が主流だったのですが、今は食べ○○の方が主流になってますもんね。びっくりしました。

 

行政書士:昔は〇〇なびの中で何番を取るというのが目的になっていたのですが・・・

 

社労士:〇〇ログだと声(口コミ)が入っていて、ポイントが付いているんですよ。

 

税理士:ネットの中でも口コミとか入っているのが強いのかもしれませんね。時代的に口コミが強いように思えますね。

 

行政書士:飲食店とかでも設立や店探しからずっとブログを書いていて知っていて、新規オープンだけどすでにネット上のサポーターのような仲間がいて2,3年したら2店舗目を作っているようなところもありました。飲食店などはとくに、ソーシャルネットワーク系は効き目がありますね〜。

 

 

12.複数の会社設立について

税理士:たくさん会社を作る方も見られますが、そういう方はあまりうまくいっていない方が多いような気がしますがどうですか?

 

社労士:結局お金そのものもかかるし・・・

 

税理士:関係会社間でお金をぐるぐる回したりしてますが、どうなっているのか実際よく分からなくなっていたりとか(笑)

 

社労士:今度呼ばれて会社に行くのですが、会社減らすのでみたいな話が・・・、追えませんとか、経理とか大変ですよね。

 

税理士:ええ、決算期も違ったりすると実際よく分からなくなっていたりとか・・・、現預金を見ると実際は減っていたりとか

 

社労士:目的を持って会社作らないと・・・、あれは税金的には最初の2年間の消費税の免税だけですよね?

 

税理士:それだけではないですが、それもありますよね。ただ、消費税改正で消費税は以前よりメリットが無くなりました。

 

 

税理士:本日はお忙しい中、皆様お集まりいただきありがとうございました。

 

 

13.最後に

長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

 

 独立支援センターでは、助成金・税金・社会保険・労務問題・許認可業務・会社設立・登記などのワンストップサービスとして、手続きはもちろん、4人全員が自分の事務所を経営していて、経営者視点でのアドバイスや相談等を受けられる体制となっているのが売りです。

 何かお困りのことなどありましたら、お気軽にご相談ください。